そのチラシ、誰に見てもらいたい？

ロゴ制作をしたお客様から、
「チラシのデザインをしたいんですが…幾らですか？」とお問い合わせがあります。
正直これでは、情報が少な過ぎて、お答えすることができないのです。

いわゆるターゲットです。
ターゲット：商品の販売活動でねらった購入層。かんたんに言えばお客さん。1番買ってくれる人々ですね。

お客さんによって、デザインのテイストが変わります。
・購買層は？
・かっこよく？かわいく？
・親しみやすく？
・高級感を持たせる？など…
デザインの方向性はさまざまです。

これから作るチラシ
たとえば…和菓子屋と想定してみましょう。

◎お店の概要はこんな感じだとします。
・30年以上続く老舗の和菓子屋さん
・駅から数分で立地は良い
・二代目の店主に引き継ぐようになって約5年
・もともと和菓子を販売していて、常連のお客様多数で経営も上々
・大型スーパーにも出店中で経営的にも問題なし

◎今回の新商品について
・和菓子のノウハウを活かした、新開発のオリジナルドリンク
・価格はフレーバー別に10種類、450円〜750円で販売
　お客さまの反応を見ながら徐々に種類を増やしていきたい
・購買層は子どもから40歳代までの女性を中心に幅広く
・店舗を改築して10名程が座れるイートインとテイクアウトで販売
・将来的にはオリジナルドリンクのみで出店を目指す

ざっと書き出してもこれだけあります。

なぜか、経営者でもないのにワクワクしてきました。
他にも書き出したいことは、まだまだありますが……

お店の情報はあればあるだけ、ターゲットに合ったチラシのデザインが出来ます。

チラシを自作するにしても、まずは上記のように、
あらゆる角度からお店のことを書き出していくことをおすすめします。
将来の展望なども書き出すとテンションも上がります。

デザイナーに依頼するときは、
こんなことはデザインには関係ないだろ〜⁉︎とか自己判断はしないことです。
デザイナーは些細なことがデザインのヒントになり、
そのヒントをパズルのように、はめていきながら、デザインを考えます。
デザイナーは、そのお店と一心同体となってモチベーションも上がり、価格以上に良い仕事をすると思いますよ。

まずは、あれやこれをデザイナーに話してみてください。
私もロゴデザイン以外にもチラシやカタログ、名刺、封筒などをデザインしています。

◎チラシの制作事例
年に一回作っていた、名門酒会さんのギフト用チラシです。
前年の日本酒人気ランキングを下半分に入れることは、毎年決まっている要素です。
上半分がデザインするスペースとなります。

チラシの目的
・日本酒の良さを幅広い年齢層に伝える
・日本酒を身近にして、ハイボールのように若い層にもアピール
・「日本酒を贈ろう」がスローガン

2011-2012は東日本大震災が起きた年でしたので、「絆」をテーマに盃と組み合わせたデザインです。

中面は日本酒と料理の写真を組み合わせて飲み方の提案。
最近の日本酒はラベルデザインなども若い層を意識したものが登場したり、
発泡系や口当たりの優しいものに色を着けて見た目もかわいく、
日本酒初心者の女性にも飲んでもらことの訴求もしています。
その他にも、杜氏（とうじ）がお酒を作っているシーンなどを入れて、
昔ながらの伝統的製法で丁寧に作られていることも印象付けました。

2012−2013は手描きの文字とイラストを組み合わせた、温かみのあるかわいいデザインになりました。
チラシはその年に起きたことなどを、テーマに加えてデザインすることもあります。

今回はロゴからは離れて、チラシ制作の話を書いてみました。
ロゴと一緒に名刺、封筒、チラシなどのデザインのご依頼をお待ちしています！